2008年9月30日火曜日

プロフェッショナルプレゼン。 (小沢正光)

ビジネス書その1


プロフェッショナルプレゼン。 相手の納得をつくるプレゼンテーションの戦い方。

プレゼンの仕方を勉強するために、あえて広告会社のプレゼンの本を読んでみました。
著者の小沢正光さんは博報堂の常務執行役員で、アサヒスーパードライなどの広告・ブランディングを手がけた一流クリエーターです。

医学研究のプレゼンは、広告会社の仕事を得るための競合プレゼンとは内容はまったく異なりますが、参考になることがいくつもありました。

この本自体が素晴らしいプレゼンです。
特に「ひとこと化」に目を見張ります。

プレゼンは説得の場ではない。
受け手は自分にとって有益な判断をするために話を聞いている

プレゼンそのものが商品である。

ゴールイメージ。

「相手」を知る。
文字になった資料を重視

ひとこと化。
ゴールイメージをひとことで言えるか
「いろいろ話しますが、ひとことで言えばこれです」
ひとことで言えないプレゼンのコンセプトは、十分な咀嚼がなされていない
「頭のなか」を書き出して、目で見ながら整理する = 思考の視覚化

目次づくり。

「序破急」もしくは「破急」。
受け手は、はじめてその話を聞く
プレゼンでは起承転結の4ステップも要らない
ゆっくり入り(序)、さっと展開し(破)、勢いをもって結末を迎える(急)

エレベーターでプレゼン。
トップが求める要点は、2つ
結論はなんなのか?
なぜそうなるのか?
を短い言葉で説明

フレーズ主義。
一枚の紙に短いワンフレーズのみ書く

響くフレーズ、響かないフレーズ。
3つのポイント: 「短い」「言葉の意味がわかりやすい」「気持ちを動かす」
シンボリックフレーズ = 定番のフレーズ

シンボリックデータ。
見ればわかるデータに”代わりに語らせる”

「損か、得か」。

2案。
「規定課題」と「自由課題」
ショートプログラムとフリースケーティング

2回、壊す。
アイデアの開発は、2回壊して本物になる
初めのアイデア: 自分の思い込みが強い
次のアイデア: 最初のものよりも精度を重視し、客観的であろうとするあまり弱いものになりがち

リハは自分でしない。
受け手の立場を擬似体験する場
リハーサルでは、プレゼンターの話し方は吟味しない

場。
現場の空気を感じて、柔軟に対応する

下見。
資料を一部自分の手で持っていき、何かあったときでも対応できるように備えている

特別名刺。

キャラクター。
キャラクターの演じ分け

ウケはいらない。
プレゼンに求められているのは、筋とロジック

驚きか、理解か。
事前に資料を渡しておく

3つの言葉。
「最初の言葉」
 プレゼンの流れをつくるもの、「入り方」
 アジェンダ(道筋)と結論(目的地)
「転換の言葉」
 受け手に視点を変えてもらう
「最後の言葉」
 結論の確認

プレゼン後のプレゼン。
社内での「上」への代行プレゼン
代行者に再現できるように
わかりやすい言葉と平易なロジック

反論するな。
受け手の反応こそが、マーケットの反応

わかればいい。
社内プレゼンは難しい
受け手がプレゼンターを知りすぎているから

プレゼンのスタイル。

プレゼンしないプレゼン。

眠るのも仕事。
いい仕事をするための睡眠は、それもまた仕事

チームありき。
プレゼンの勝利は、全員の手柄
負けたときは、リーダーの責任

敗因分析。

情報戦。

ライバルのプレゼン。

育ててくれるのはクライアント。

2008年9月24日水曜日

JR東海のエクスプレスカード

JR東海のエクスプレスカードを使い始めました。

パソコン上で好きな席を指定でき、みどりの窓口に並ばずに済み、便利です。

しかも、価格も少し安い。
例えば、東京→新大阪の「のぞみ」グリーン車で、
通常 18690円
エクスプレス予約 17640円
と片道約1000円お得です。

精進すれば大迫力!: 将来えらくなってグリーン車に乗りたい人が、今すべきこと

2008年9月23日火曜日

野依良治さんの日経「私の履歴書」

現在、日経新聞連載中の野依良治さんの「私の履歴書」を楽しく読んでいます。
成功した科学者の人生って物語として面白いです。

2001年にノーベル化学賞を受賞された化学者です。
現在は、理研の理事長をされています。

自然科学論文の記述は、一語一句が自らの実験結果または、他者の研究論文に基づく
→ 先人の関連論文を必ず引用する

確かに、その分野での「常識」も必ず文献を引用すべきです。

自然科学分野の日本の英文論文の世界シェアは12%だが、その80%が海外の雑誌である
→ 国際級学会誌を発行できない学会は猛省すべき、多大な国費を投じた研究が海外の学会・出版社だけを利するのは理不尽

確かに、Oncologyの分野では、国立がんセンターが中心となっているJJCOで、impact factor=1.27点です。
1.27点とは、JJCO2年間に掲載された論文が、その翌年1年間に1編あたり1.27回しか引用されていないということです。
有名なJNCIでは、impact factor=15.68点であり、1編あたりJJCOの12倍引用されていることになります。

ぜひ一度、野依さんの特別講演を聞きたいです。
学会総会で企画してくれないかな。

2008年9月21日日曜日

東大よりハーバードに行こう!?(森田正康)

研究・英文論文


東大よりハーバードに行こう!?

題名に魅かれて読んでみました。

思ったのは、アメリカの大学もそこまでハードルが高い訳ではないんじゃないか、ということ。
金銭面もこの本によると奨学金でなんとかなりそうです。

留学したくなりました。

ただ、参考エッセーという現役ハーバード大生の北川くんのエッセーを読んで、ちょっと引きました。
推薦状はノーベル化学賞受賞者の野依良治さんで、テニスの近畿大会でよい成績を収めたこと、国際化学オリンピック優勝のこと、などなどが書かれていたからです。
自分の今までの人生を書いているのでしょうが、こんな経歴!の人って日本に5人もいないんじゃないか、と思ってしまいました。

以下は、印象に残ったところ

・ハーバードは成功する人間を選んでいる、成功する確率が最も高い学生のみを受け入れている

・アメリカは奨学金制度(返済の必要なし)が充実していて、下宿して東京の大学に行くよりも安いこともある

・大学入学審査はエッセーにかかっている
エッセーは人生を語るもの

2008年9月19日金曜日

引き続いて熱中して読んだ「レバレッジ・リーディング」(本田直之)

仕事術・時間術


レバレッジ・リーディング


レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術に引き続いてこれも読破しました。
精進すれば大迫力!: 人生の見方が変わった「レバレッジ・シンキング」(本田直之)

この本を読んで以降、読書方法を変えることにしました。
今まではきれいに読み過ぎて、後にはほとんど残っていませんでしたが、どんどん本を汚しながら読んでいます。

・読書=投資活動
「読書の目的=投資活動からリターンを得る」という意識が必要
1500円が15万円になる

・本には他人の数十年分の経験や知恵が詰まっている

・読む前に「この本から何を学ぶか」をはっきりさせておく

・1冊1時間で読む

・本1冊(200ページ)→重要なのは20%(40ページ)→拾うのはその8割16%(32ページ)

・ひらめいたアイデアをすぐに余白に書き込め

・読書後のフォローが必須
読書は数ではなく、「どれぐらいのエッセンスを自分のものにできたか」「どのぐらいそれを現実のビジネスに生かせたか」で評価すべき
→読書のシステム化

「レバレッジメモ」=究極の本
A4サイズに印刷し、いつも身につけて、折に触れて読み返す
→だんだん自分になじむ

レバレッジメモを暗記する必要なし
→パーソナルキャピタル(自分資産=含み資産)を作る
意見を求められたとき、判断を迫られたとき、本から学んだことが反射的にパッと出てくるようになる

・テーマ別に分類・編集
「テーマ別」「データ」「引用文」

・言葉をおごる
第三者が言った言葉を引用

・一度読んだ本は二度と読まない

2008年9月18日木曜日

人生の見方が変わった「レバレッジ・シンキング」(本田直之)

仕事術・時間術


レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術

昨年読んで、まさに「目から鱗」だった本です。
この本を読んで、ビジネス書というジャンルに興味持ちました。
これを手始めに本田直之さんの本はかなり読みましたし、講演会にも行きました。
この本を読んでいるときには、真面目そうな外見の人が書いていると思っていましたが。。。

・“Do more with less (DMWL)”
=少ない労力と時間で大きな成果を得る
4つの投資対象は、「労力」「時間」「知識」「人脈」

①労力のレバレッジ
うまくいった方法を仕組み化
マニュアル化、フォーマット化、チェックリスト作り

②時間のレバレッジ
時間がないから成果が上がらないのではなく、時間があるから成果が上がらない
俯瞰逆算思考=まずゴールを決め、仕事の段取り(タスク)を考える
→タスクリスト(TO DOリストではない)
時間割をつくる→「インプット」「アウトプット」「生活」「プライベート」

③知識のレバレッジ
スポーツ選手の時間の使い方 試合:トレーニング=1:4
ビジネスパーソンの時間の使い方 仕事:学習・研究=60:1
成功者は前例にレバレッジをかけている
限られた時間のなかで成果を上げるには、他者から学ぶのが一番よい
過去の優れたプロジェクトは、ベースになるモデルを磨き上げ、新しいアレンジを加えて、より精度の高いものに改良している
「ゼロから1を生む」よりも「1から100を生む」

④人脈のレバレッジ
人脈によりレバレッジがかかると、一人でできる成果の何倍もの成果を生み出すことができる
相手にどんなバリューを提供しているか、が大事
誰を知っているかではなく、誰に知られているか
短期でなく、長期スパンで考える

・松井秀喜 『不動心』
「星陵高校の一塁側ベンチや室内練習場には、こんな言葉が掲げられていました。心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」 

・相手にコントリビューション(貢献)する
コントリビューションできるものを持っていることが重要
コントリビューションするものを持っていなければ、すぐにはアプローチしない
相手をよく知る

・パワフル・コネクション
関係性ができたら不定期でもよいので、継続的なコンタクト及びバリュー提供を行う
関係性を作るより継続する方が難しい
「六次の隔たり(Six Degrees of Separations)」:自分の知り合い6人以上を介すると世界中の人々と間接的な知り合いになれる
会の主催:セグメンテーション、参加者全員にメリット
会う前に相手のことを知っているという状況をつくるのが主催者の仕事

・パーソナルブランディング

・マインド伝染
組織に属している人は、何があってもやる気の高い20%、どちらにでも傾く中間の60%、何があってもやる気の低い20%で構成されている
自分よりマインドの高いネットワークに加わることで、自分のマインドも上がる
マインドの低いネガティブな集団にいると、自分のマインドもマイナスに傾く

2008年9月15日月曜日

伊勢丹メンズ館で散財:買い物には勢いと背中のひと押しが大事

久しぶりに買い物で散財しました。
新宿の伊勢丹メンズ館です。

目的は、ズボンと靴の購入です。
職場に着てゆくちゃんとしたズボンが1つもなかった(ポケットに穴が開いていたり、はき古していたり)のと、靴がフォーマル過ぎるのとカジュアル過ぎるのしかなく、その中間がありませんでした。

1人で行くと、「いいものがなかった」と言って何も買わず帰ってくることが多いのですが、今日は家族で行ったので、妻のアドバイスのもとたくさん買いました。

買ったものは、

1) ネイビーブルーのジーンズ(NUDIE JEANS) 27930円
NUDIE JEANSはスウェーデンの会社で、縫製はイタリアです
やっぱり高いだけあって、生地も色使いもよいです
2) グレーのチノパン(MARGARET HOWELL) 18952円 
MARGARET HOWELLの数少ない定番らしいです
試着してみて、はき心地がすごくよかったです
3) 薄茶色のチノパン(DESIGNWORKS) 18952円
アバハウスのブランドの1つ
ポリウレタンが5%入っていて、伸縮します
4) 赤のカーディガン(SIDE SLOPE) 18952円
一目見て、いいなと思ったカーディガンです
5) グレーの革スニーカー(PUMA Rudolf Dassler) 34912円
フォーマル過ぎず、カジュアル過ぎずです
中国製と思いきや、イタリア製でした
PUMAがドレッシーなスニーカーを作っていたとは知りませんでした
合計11万9698円也

見た目で相手の印象も自分の士気も変わってくるので、いいものが買えたと満足です。

買い物には勢いと背中のひと押しが大事ですね。

2008年9月14日日曜日

近くの神社の秋祭り

近くの神社の秋祭りに行ってきました。

先週からのぼりが立っていて、昨日からお囃子が聞こえてきて、徐々に雰囲気が出てきていました。
神社に向かう道にはお神輿が出ていて、神社では神楽をやっていました。

神社には、夜店がいっぱい出ていました。
焼きそばや広島焼きを買ったり、子供に綿菓子やヨーヨーを買ったり、スーパーボールすくいをしたり、楽しかったです。
子供にもよい体験だったと思います。

本堂の前にはお賽銭を入れるために行列ができていて、地元の人に愛されている祭りという気がしました。
また、なんとなく江戸っぽくてよかったです。

2008年9月12日金曜日

Googleの「20%ルール」

日経新聞に書いてあったことですが、グーグルの社内ルールに「20%ルール」というものがあるらしいです。
「勤務時間の20%は自分の好きなことを自由にやっていてもよい」というものらしいのですが、それがグーグルを今のように発展させたということが書いてありました。

80:20の法則ではありませんが、仕事の時間の20%を使って好きなことしたいですね。
でもよく考えると、今の時点でも学会・発表の準備で勤務時間の20%ぐらい使っているかも知れません。

2008年9月11日木曜日

娘が初めてボタンを1つ留めることが出来ました

ちょっと前からパジャマのボタンには無言で熱中していましたが、なかなか留めれませんでした。

それが、本日初めてひとりでボタンを留めることが出来ました。

こんな小さなことでも、ものすごくうれしいものですね。

英文校閲に「フォルテ」を利用してみました

最近は、論文はできるだけお金をかけないために英文校閲には出していません。
以前は使ったこともありましたが、1編に2~3万円かかるので途中からは利用せず「自力」でがんばっていました。

今回、7月に出した英文論文(症例報告)の結果がmajor revisionでした。
Editorからの手紙には英文校閲をした方がよいとの指示があり、久しぶりに利用した次第です。

利用したのはフォルテという会社です。
普通の症例報告でしたが、値段はやはり結構高く34000円でした。

でも、内容には満足しました。
流れるような英語表現というのは、日本人では無理ですね。

研究・英文論文


これから論文を書く若者のために 大改訂増補版

「これ論」に「最後の仕上げは英文校閲」という章があります。
そこに英語が悪いことの実害が書いてあります。
  1. 読者に伝わらない
  2. リジェクトされやすい
  3. 生涯の恥となる
フォルテでは、公的研究費でも利用しやすいようなシステムになっているので、次回からは最初の投稿前に校閲をしたいです。

弟が司法試験合格!

本日司法試験の合格発表があり、弟が司法試験に合格しました。

本人も家族も10年近くよくがんばりよく耐えたと思います。

まずは、おめでとう!

2008年9月9日火曜日

"Who's Who in the World"顛末記③:掲載決定


"Who's Who in the World 2009"への掲載が決定しました。
全世界6万人が載るそうですので、僕の部分はほんのほんの少しです。

Who's Who in the Worldの戦略は、この6万人に"Who's Who in the World 2009"を買ってもらうことではないでしょうか?
しつこくディスカウント価格での購入のお誘いメールが来ます。
値段は結構高くて、Classic Editionという安い方で590ドル(40%オフで347ドル)です。

紳士録商法」の勉強になりました。

参考
精進すれば大迫力!: "Who's Who in the World"顛末記①:突然の怪しいメール
精進すれば大迫力!: "Who's Who in the World"顛末記②:審査が通ったようです
精進すれば大迫力!: "Who's Who in the World"顛末記④:紳士録商法

2008年9月4日木曜日

祝!200エントリー!

100エントリーからほぼ3か月、記事が200に達しました。
順調にほぼ1日1エントリー書いています。

精進すれば大迫力!: 祝!100エントリー!

次の300エントリーまでの目標は、ブログ訪問者を増やすことです。
アクセス解析をしていますが、1日あたりVisit 30人、Page view 50ぐらいです。
300エントリーまでに1日あたりVisit 50人、Page view 80を目指します。

精進すれば大迫力!: アクセス解析を始めてみました(NINJA TOOLS)

2008年9月3日水曜日

糸ようじも水泳も立派な長期投資です!

糸ようじも水泳も将来への投資と考えています。
歯と体の健康のためです。
何事もまず自分と家族が健康であるということがすべての大前提です。

勝間和代さんの「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」も、スポーツは消費・投資・浪費・空費の4つのカテゴリーのうち「投資」に含まれていました。

仕事術・時間術


無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

糸ようじは、平均して3日に2回ぐらいのペースで継続できています。
歯医者に行く必要が出てくる事態になるまでの時間が延びた気がします。
精進すれば大迫力!: 糸ようじ (小林製薬株式会社)

水泳は、週に1回近くのプールに行っています。
月に100mずつ泳ぐ距離を増やし、1年半たった今では1回に1.8km泳げるようになりました。
肩の周りがたくましくなったのと、重いものでも持てるようになったのと、貧相な感じがなくなった気がしています。
精進すれば大迫力!: 水泳そろそろ1年
精進すれば大迫力!: 1.2キロ泳げるようになりました

2008年9月2日火曜日

使いやすい医学統計解析ソフト「スタットメイト StatMate」

研究・英文論文


スタットメイト3 Windows版


スタットメイト3 for Macintosh[CD-ROM]

臨床も研究も含めて、医学研究でいつも困るのが統計解析ではないでしょうか。

今日は、僕が4年間使っている医学統計解析ソフトの紹介です。
シンプルで使いやすく、とても重宝しています。

このソフトでは、
  • 平均値、中央値、標準偏差
  • カイ2乗検定
  • カプランマイヤー(Kaplan-Meier)曲線
  • ログランク(logrank)検定
までを自分で行っています。

それ以上高度な多変量解析もできるはずですが、専門家に相談しています。