2009年5月31日日曜日

iPS細胞とES細胞の違い

iPS細胞ってよく聞きますが、ES細胞の違いを含めていまいちイメージが湧きません。
そこで、超基本をちょっと調べてみました。

ES細胞(embryonic stem cell; 胚性幹細胞)
胚から作るので、倫理的問題
他家移植治療となり、移植拒絶の恐れ

iPS細胞(induced pluripotent stem cell; 人工多能性幹細胞)
患者由来体細胞を初期化する(倫理問題や拒絶反応の回避)
作成が比較的簡単
2007年11月にヒトiPS細胞の樹立
山中教授 4因子(Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc)で、樹立効率0.01%未満

2009年5月30日土曜日

「年収が2倍にも3倍にもなる勉強法」(堀紘一)

ビジネス書その2


年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

ドリームインキュベータ代表取締役会長の堀紘一さんのいわゆる「勉強本」です。
堀さんは、東大法学部、ハーバードビジネススクールMBO取得、起業という学歴・職歴の持ち主です。

内容は、「いわゆる勉強本」です。
勉強には、試験合格を目的とした「戦時の勉強」と日々の「平時の勉強」の2つがあるという主張で、それぞれについて解説があります。
そこまで目新しい主張もありませんが、「行うは難し」なことばかりです。

<抜き書き>

一点で光れ! 一点差別主義
マイナー志向のすすめ

社会人の勉強
・ 1つのテーマを集中的に
・ 海外で自分の足で歩く
・ あらゆる「一流のもの」に接する
・ セミナー・講習会に根気よく参加
・ たくさんの書籍を読む

読書は最良の勉強法
教養人はボキャブラリーが多い
・ スラム街の若者 3千語
・ 大卒 5万語
・ 教養人 10万語

ストーリー構成力=総合力

諦観=人事を尽くして天命を待つ

違和感のある話には、自分が知らないことが30%以上入っている
話の構成=聴衆が知っていること70-80%+知らないこと30-20%

エバー・オンワード: 限りなき前進

2009年5月21日木曜日

東京のマスク着用率10%

新型インフルエンザが関東に来るのも時間の問題と思い、数日前から通勤中はマスクしています。
今日の時点で、東京のマスク着用率は10%ぐらいでしょうか。

一番気になっているのは、マスクでインフルエンザが本当に予防できるのか、という問題。
本当によいのは、満員電車に乗らないということかも。

病院のマスクだと暑いので、市販のあまり顔を覆わないものを買いました。
1週間前だったので、まだ店頭にありましたが、もう今は売り切れのようです。

2009年5月18日月曜日

論文の別冊の依頼がたまに来ます

論文の別冊の依頼がたまに来ます。
つい最近も、ポーランドから葉書が、アルゼンチンからメールが来ました。

自分の書いた論文に興味をもってくれた人がいるということは、うれしいことですよね。
すぐにPDFを送ってあげてしまいます。

わざわざ著者に別冊を依頼してくるのは、欧米以外の国の人が多い気がします。
欧米の人は、必要なら30ドルぐらいで買ってしまうのか、相互に文献を貸し借りするシステムが発達しているのか。
僕自身も、著者に直接別冊を依頼したことはありません。

2009年5月17日日曜日

「検索は、するな。」(安田佳生)

ビジネス書その2


検索は、するな。

安田佳生さんの本を読むのは、2冊目です。
以前の「千円札は拾うな。」同様、名前に魅かれて買いました。

千円札は拾うな。」は、
・「千円札を拾ってはいけない」
・「優秀な人には仕事をさせない」
・「似合うスーツは選んではいけない」
などの「なぜ??」と思う問いがあり、「そうか!」という理由が述べられています。

この本を一言で表すと、「他人が解けない問題を考え抜くことに価値がある」ということです。

・アイデアとは、ゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが誰も気づいていないものを見つけること

・仕事で求められているのは、時間さえあれば誰でも解ける二問目から十問目までを解くことでなく、他の人が解けない一問目を解くことに価値がある
あと10点を取るために、90点取る十倍も百倍も頭を使って考える

・二十代の成長は、確実に90点取るための成長
三十代の成長は、あと10点取るために、自分の頭の中から答えを見つけ出すこと

・仕事が出来るか出来ないかは、混沌とした情報から仕事の本質に関わる情報かどうかを判別できかどうか

・ぐっとくるかどうかは、何かを捨てる覚悟をしているかどうか

・相手の思いや覚悟を感じるには、その人とプロセスを共有することが必要である

・自分の仕事について考えてきた人は、他人の仕事を見たときに、そこに至るプロセスが見える

・ビジネスの世界で、秀才に勝てる天才はいない
どれだけ深く考えているか、どれほど長く考えているか

・思考の総量がプロのこだわりをつくる

・居心地のよい居酒屋にばかり行っていたのでは、人生はレベルアップしない

・大切なものを失うことによって、本当に大切なものとそうでないものがわかる

・失敗は「点」、成功は「面」

・ビジネスですべきことは、「いい商品を作りだすこと」(本質)と「その商品のよさを伝えること」(伝える技術)

クロールの息継ぎ

クロールの息継ぎを先週から変えました。
3かきに1回から4かきに一回に間隔を広げました。

息継ぎが少ない分、速く進む気がします。
逆に、乳酸がたまりやすいのか疲れやすい気がします。

ちなみに、泳ぐ距離はだいたい2100mで、最近プラトーに達しています。

2009年5月15日金曜日

Investigational Niche確立に全力を尽くすべき!

僕が読者である島岡要さんのブログの記事「青年よ”Investigational Niche”を確立せよ」に求めていた単語を見つけました。
http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-327.html

その単語は、”Investigational Niche”です。
今の施設に移るときの、僕の理由が「ニッチ分野でトップになる!」でした。
今も僕のモットーの1つです。
小さな山の頂上にまず立つこと、そしてそこから周囲を見渡すことが重要と考えていました。

この「ニッチ分野でトップになる!」は、どこかの企業の文句をたぶん借用したものだと思います。
研究分野においても、”Investigational Niche”と言うんですね。

記事の中では、Investigational Nicheは、
・ 激しい競争のなかで、自分が何か新しいこと、何かオリジナルなことをしていける場所
・ 研究費がとれて、論文が発表でき、中長期的には社会に貢献できる一次的な舞台
とされています。

戦術としては、手が届き、オリジナルな論文をかける課題に全力を尽くそうと思います。

このブログから2つのテーマをスピンオフ

ブログを開設して、1年3か月経ちました。
記事も450エントリを超えました。

ここで、この「鳥の目 虫の目 魚の目」から「うまいものが食べたい!」と「Global English Speakerへの道」をスピンオフします。
正直、今のままでは雑多すぎ、焦点をしぼるべきと判断しました。

うまいものが食べたい!
http://investigationalniche.blogspot.com/

Global English Speakerへの道
http://globalenglishspeaker.blogspot.com/

「鳥の目 虫の目 魚の目」は、医学研究活動や読書・運動などの自己研鑽をテーマにしようと思っています。

2009年5月13日水曜日

不満な結果の院内プレゼン

院内プレゼンがありましたが、満足のいく発表が出来ませんでした。

原因は、いくつか挙げられます。
  • スライドに詰め込み過ぎた
  • 自分の中で完全な流れになっていなかった
  • 背中に観客がいて、観客の顔を見て話ができず、雰囲気を読めなかった
  • 気に入った服装ではなかった
もっとシンプルな発表にすべきでした。
これも経験です。
次は、よりよいプレゼンを!

2009年5月9日土曜日

山田風太郎へのオマージュ「神君幻法帖」(山田正紀)

小説


神君幻法帖

日経新聞夕刊の書評欄に出ていた本です。
完全に山田風太郎の「甲賀忍法帖」へのオマージュです。
作者の名前も「山田」です。

実は、まだ山田風太郎の「甲賀忍法帖」は活字では読んでいません。
一昨年、アニメで見ただけです。
バジリスク甲賀忍法帖=忍者版「ロミオとジュリエット」

この本ですが、原本と同様に様々な術を使う「幻法者」が戦います。
原本では10人ずつの戦い(甲賀卍谷十人衆 vs. 伊賀鍔隠れ十人衆)でしたが、この本では7人ずつです。

<山王一族>
山王主殿介(さんのう とものすけ): 棟梁
螺鈿兵助(らでん へいすけ)
籠女(こもめ)
首六衛(おびと ろくえ)
蜃気迫(みずち きはく)
九似鉄斉(きゅうじ てつさい)
虹梁(こうりょう)

<魔多羅一族>
魔多羅木通(またら あけび): 棟梁
膚主繕(はだえ しゅぜん): 副棟梁
守宮一角(やもり いっかく)
祈禱十兵衛(きとう じゅうべえ)
双伴内(ふたつ ばんない)
疾風隼人(はやて はやと)
飾毛(かざり)

また、舞台も原本では家康がまだ存命中の中部地方を中心とした話でしたが、この本では家康没後の日光を中心とした話です。

原本同様に幻法者は様々な術を使いますが、それに「ミラーニューロン」などの科学的解説がついています。
ただし、とてもこじつけ的でナンセンスなのですが。

全体を通して、やはり山田風太郎の話の展開や細かさの方が上かなと思います。
この本では、原本のような幻法者どうし命の限りを尽くした戦いは少ないです。
計14人中、8人はあっけなく死んでしまいます。
4人(祈禱十兵衛、蜃気迫、虹梁、籠女)は自殺ないしほぼ自殺、4人(疾風隼人、山王主殿介、魔多羅木通、飾毛)は天海とその一味に殺されてしまいます。
なので、物足りない感じが否めません。