2009年11月16日月曜日

「アメリカNIHの生命科学戦略」(掛札 堅)

アメリカNIHの生命科学戦略 (ブルーバックス)
アメリカNIHの生命科学戦略 (ブルーバックス)
講談社 2004-04-21
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おすすめ平均 star
star面白かったです。
star日本人科学者がよくここまで。
starお勉強というよりも読み物ですね

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ずっと前に頂いた本で、今回読んでみました。

著者の掛札 堅(かけふだつよし)先生は、1929年生まれで、1951年東大卒後に病理学教室に入った方です。
1960年からアメリカに渡り、City of Hope医学センター、NIH(National Institutes of Health)のNCI(National Cancer Institute)で研究されていました。
そして、2006年にアメリカで亡くなられています(もう亡くなられていたことは、このブログを書いている途中で知りました)。
NCIのホームページに載っていました。
http://www.cancer.gov/ncicancerbulletin/NCI_Cancer_Bulletin_072506/page8

内容は、自分の経歴、NIH誕生の歴史、分子生物学の誕生、NIHグラントなどからなります。
残念ながら、全体的にまとまりがない印象です。
特に,ノーベル賞の各論的な部分は削って,よりNIHにfocusして欲しかったです.

しかし、NIHに長期間在籍しているだけあって、NIHという世界最強たる所以がひしひしと伝わってきます.
このようなシステムを作り上げられるアメリカという国はやっぱりすごいですね.

NIHは,National Institutes of Healthと複数形であり,20以上のinstituteから成る
NCI(National Cancer Institute)もNIHを構成するその1施設
研究者は,NIHグラントをもらって一人前
NIHクリニカルセンターは、臨床試験のためだけにある病院で、そこでの医療は無料

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