黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
以前から経済的自立のために参考にしてきた著者の橘玲(たちばなあきら)さん最新刊です。
橘玲さんは「海外投資を楽しむ会」を主催されています。
真ん中のヘッジファンドとオプションの章は斜め読みしましたが、全体的に期待通りに面白かったです。
一番面白かったのは、「美味しんぼ」をもじった「投資んぼ」です。
「美味しんぼ」では美食倶楽部の海原雄三の「至高の料理」vs.新聞記者山岡士郎の「究極の料理」ですが、ここでは「至高の投資」vs.「究極の投資」。
「至高の投資」はプライベートバンクが富裕層に提供するオーダーメイドのポートフォリオで、最低10億円から。
「究極の投資」は300万円の投資資金で、「至高の投資」に挑む。
<貧乏投資家の山岡士郎が「至高の投資」に勝つ基本三法則>
金融資産に比べて人的資本(ヒューマンキャピタル)が圧倒的に大きい場合、
- 全資産を株式に投資すべき
- 投資にはレバレッジをかけるべき
- 全資産を海外資産で保有すべき
例えば、年収500万円なら、長期金利2%ととして、人的資本は2.5億円。
2.5億円の人的資本(サラリーマン債券)から毎年500万円受け取ると考える。
1.の理由
山岡士郎の人的資本(サラリーマン債券)を1億円とすると、300万円の一部で債券投資をする必要はない
2.の理由
オーソドックスな分散投資理論では、株式:債券=5:5がよいので、このままでは、ポートフォリオが債券に傾きすぎる。
また、金融資産をすべて失っても人的資本で生きてゆける。
よって、レバレッジをかける。
3.の理由
山岡士郎は1億円の人的資本を日本の労働市場に投資している。
保守的な年金基金のように、国内資産:海外資産=7:3とするとしても、国内資産への投資に傾き過ぎている。
よって、リスク軽減をする必要がある。
要するに、大富豪はリアルな資産をもっているが、貧乏投資家はバーチャルな資産でそれに対抗できる。
以上より、「世界株のポートフォリオ」を保有すればよいことになる。
具体的には、ETFを購入するのが簡単である。
「iShare MSCI KOKUSAI (TOK)」:「iShare MSCI Emerging Market (EEM)」=3:1で投資すると、「世界株のポートフォリオ」を構築できる。
この本に感化され、E-Trade証券のアメリカ株でTOKとEEMを購入しようと思います。
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