2008年3月23日日曜日

こうして医療は崩壊してゆく

数日前、研修医時代の戦友と飲みました。
そこで聞いた話です。

彼は、埼玉県の北部に当直に行っていました。
電話があり、13件他院で断られた「風呂で浮いていた人」の救急対応を求めらました。
彼は、「可哀そうだから」と受けてあげました。

患者は搬送されてきたときには、「死斑」が出ているような状態でしたが、蘇生処置をしたそうです。
その後に死亡宣告をしたそうですが、家族からは「蘇生処置の時間がもう少し長ければ助かったのではないか」とかかってこられたそうです。

最終的には、警察を呼んで検死をし、家族も納得されたそうですが、計3時間をその一人の患者に費やしたそうです。

彼はもう今後はやばそうな救急は受けないと言っていました。

救急を断ると、そのとき良心が痛むが、1週間後には忘れている

良心で救急を受けて、患者・家族から攻撃されたり、訴訟を起こされると心に一生消えない傷がつく

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