ずっと前の日経新聞に、第三の労働形態として「感情労働」が載っていました。
3種類の労働形態
① 肉体労働
② 頭脳労働
③ 感情労働
「感情を使っての労働」ということです。
「心の底から笑えない」「客に腹が立つ」などの感情の自然な揺れを抑え、自然な「笑顔」や「思いやり」を示さなければならない労働です。
これを読んで、臨床医もさましく「感情労働者」でもある、と実感しました。
臨床医は、「肉体労働者」や「頭脳労働者」の面も大きいとは思いますが、一番大きなウェイトを占めるのは患者に対しての「感情労働者」の面だと思います。
2年ほど前にNHKで放送していたETV特集「なぜ医師は立ち去るのか ~地域医療・崩壊の序曲~」で、伊関友伸さんが象徴的なことを言っていました。
僻地は都市から遠い所にあるんじゃない
そこに住む人の心にあるんだ
心が僻地じゃなければ、地理的にどんなに遠い所でも医者は来る
僻地医療問題も、医者が過剰な「感情労働」に疲れてしまうことが原因ではないでしょうか。
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