社会・歴史・世界情勢
おひとりさまの老後
上野千鶴子さんは、名前は聞いたことがありましたが、1冊も著作を読んだことがありませんでした。
スーパーの本屋で見かけて、題名のインパクトから購入した次第です。
自分はどういう人生を送りたいのか、考えさせられる内容でした。
女性の「家族する」時間の短縮
よって、「ひとりで暮らす」ためのノウハウを準備しておいてもよいのではないか
「おひとりさまの老後」に必要なもの
・スキル(ソフト): ひとりで生きる智恵
・インフラ(ハード): お金、家、介護
80歳以上の女性の83%がおひとりさま
シングルアゲイン: 離婚・死別で再びシングルになること
年をとった親との同居は愛の踏み絵
おひとりさまの住宅事情
ワンルームが住みやすい
個室が基本
一度個室を経験すると雑魚寝文化には戻れない
アメリカではドアマンの数でコンドミニアムの値打ちが決まる
定年後も充実している「モデル退職者」
40歳代から早めに助走し、定年後にソフトランディング
仕事と半身で付き合い、職場ではたいして出世していない
友人ネットワークが大切
友人にはメンテナンスが必要
放っておいてももつ関係は「無関係」
職場に友人は求めず、利害関係のない異業種に求めるべき
時間もエネルギーも限られているので、キモチのよい相手とキモチのよい時間を過ごしたい
ベッドメイトよりテーブルメイト
人数が15人を超える集団はふたつに分解する
→6人までで食卓を囲む
女同士のテーブルに男は呼ばない
男と食事をするときは、ふたりきりで差向い
孤独
「さみしさ(loneliness)」と「ひとりであること(solitude)」は違う
おとりさまを選ぶといことは、ソリテュードの楽しみを選ぶこと
あなたの居場所=ひとりっきりでいても淋しくない場所
介護
介護は、体にも心にも人間関係にも一番敏感なところに触れる
「さあ、みなさんご一緒に」を強制されないデイケア
人間のような大型動物はゆっくり死ぬ
高齢者の寝たきり→死の平均期間8.5か月
丁寧語は、相手との距離を置く方法=儀礼的距離化
介護はどこまでやれば十分という制限がない=無限定性
死
死は所詮ひとりで成し遂げるもの
皆に看取られる死が最上だとは限らない
死後離婚=「先祖代々の墓」には入りたくない
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