即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
アメリカ海軍のダメ戦艦ベンフォルドの艦長として赴任した著者が、短期間で同じスタッフ構成のまま部下の心をつかんで海軍ナンバーワンの戦艦にする話です。
英語の題名は、「It's Your Ship」で、著者の職場のモットーでした。
訳者は、先日読んだ本の著者の吉越浩一郎さんでした。
精進すれば大迫力!: 仕事が速くなる プロの整理術(吉越 浩一郎)
軍隊というのは、会社などの組織の究極のかたちだと思います。
その中で、部下を活かして、海軍ナンバーワンの戦艦にした著者のやり方は、説得力があります。
ただし、著者のしたことは、部下を人として認め、よく話を聞き、みんなの前で褒め、信用して任せる、という「あたり前」のことなのです。
組織の中で、部下の育て方や上司とのかかわり方が勉強になった一冊でした。
以下、印象に残った部分
・ MBWA (manegement by walking aroud): 経営者が現場を歩き回ること・ 給料は、海軍を辞める理由の5番目に過ぎない
1番は「上司から大切に扱ってもらえないこと」
・ 命令を下すときに確認すること
- 目標を明確にしたか?
- その任務を達成するため、十分な時間と資金と材料を部下に与えたか?
- 部下に十分な訓練をさせたか?
・ 部下と一緒に列の最後に並び、一緒に飯を食う
・ 冒険をする人間こそ昇進させるべき
・ 部下に自発的にものを考えさせる
・ クロス・トレーニング: 本職以外にも第2、第3のチームを作る
・ どんな組織においても、友人たちと楽しむことは、お金では換算できない大きな精神的つながりを生み出す
・ 友人に自慢できる仕事、職場、組織を作る
・ 職場をオープンでフェアにする
・ 仕事の反対は、遊び
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